腎臓結石の破砕

現在、腎臓結石の治療方法として一般的に行われるのは体外衝撃波結石破砕術(ESWL)です。
体外衝撃波結石破砕術(ESWL)は、衝撃波を体の外から腎臓にある結石に向けて照射し、臓器を傷つけることなく結石のみを破砕する治療法です。

この破砕術が誕生したきっかけは、第二次世界大戦前にナチスドイツが衝撃波を兵器として使うべく行われていた研究が元となっています。
戦後、この硬いものだけを壊す衝撃波に着目した西ドイツのミュンヘン大学と、ドルニエ社が体外衝撃波結石破砕術装置を共同開発した結果、1980年に誕生し1984年に日本に初めて導入されました。
1985年には、厚生省にも認可されて日本国内にこの治療法が普及されていきました。

それまでの腎臓結石の手術は開腹手術でしたが、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)のおかげで、患者の方々の苦痛も大幅に減りました。

体外衝撃波結石破砕術(ESWL)の治療方法

まず、患者の方はベッドの上に上向きで寝ます。
X線装置で結石の位置を調べ、衝撃波の照準を合わせ破砕します。
麻酔は必要無く、鎮痛剤のみ用いられます。
治療時間は1時間程度で、尿管結石は日帰り治療も可能ですが、腎臓結石の破砕は3〜5日ほど入院します。
治療後すぐの歩行も可能です。
発熱や出血が多い場合は、1週間ほど入院することもあります。

ESWLによって細かく砕石された結石は尿と一緒に体外に自然排出されます。
排出までの時間は個人差があり、だいたい数日から1〜2週間ほどです。
退院後、仕事への復帰や通常の日常生活を送ることができます。

体外衝撃波結石破砕術(ESWL)の特徴とメリット

体外衝撃波結石破砕術(ESWL)の特徴とメリットを挙げていきます。

開腹手術と違い、身体にメスを入れないので傷が残らず全身麻酔も必要ありません。
入院期間も短期間で済み、数日は軽い痛みや血尿もありますが副作用や後遺症も残らないので、退院後はすぐに仕事復帰ができ、日常生活にも支障はありません。
腎臓結石は再発率の高い疾患ですが、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)は患者の方に負担をかけることなく繰り返し治療を行うことができます。
高血圧、心臓病、糖尿病などの合併症を持つ方や高齢者の方も安心して治療を受けられます。
現在では、ほとんどの病院で入院費、治療費ともに健康保険の適応となっています。


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